2012.09.09

9月9日は重陽・菊の節句です。

五節句のひとつで別名「菊の節句」といい、菊を用いて長寿を願う行事です。
今は、存在感が薄いですが、昔は五節句の中で最も重要視されていたそうです。
随分と気候も秋らしくなりました。夜風が心地よくなり、虫の声に秋を感じる
ようになりましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

今日は、レッスンの時によく質問される“プリザはどれくらい持ちますか”について
私なりの見解をお話したいと思います。
この質問に正解はないかもしれませんが。(難しいところです。)

 

私は、アレンジがきれいな状態で保てるのは3~6ヶ月位です。とお伝えしています。
シリカゲルを置いたり、ケースに入れたり、置き場所の室内環境で多少異なりますが
最長1年程でしょう。(あくまでも私の見解です。)


勿論、生花と違い枯れたりすることはありません。
でも、みずみずしさ・発色の美しさはやはり薄れてしまいます。(これは歴然としています。)
生花ですと、枯れる前の変調に気付きますが、プリザーブドフラワーはそのまま放置されがちです。私は、そうなる前に気付いてほしいと思っています。

・ 花びらが水分を含んで透けて見えている。
・ 葉物が色落ちをして他の花材に色がうつっている。
・ 花の色が全体的に薄くなっている。

このような症状が出ていたら元気がなく、替えときのサインです。
(見えないホコリも付いています)

いつこのような症状が出るか、については、プリザーブドフラワーの置かれた環境によって変わります。

 

生花やプリザーブドフラワーは、基本的に季節・旬を楽しむものと私は考えています。
ただ、プリザーブドフラワーは、長期間楽しむことができる為の、特殊加工が施されているのが特徴でもあります。その“長期間”をどの位とするかは、プリザーブドフラワーの置かれた環境に応じて皆さんがみてあげてください。。

 

花器は同じでも、次は違う花・色でアレンジを楽しむこともできます。(印象が変わりますよ!)
皆さんのお部屋にあるプリザーブドフラワーの様子(体調)はいかがでしょうか。

 

2012.9.9 はが ゆうこ