熊本・九州地方の皆さま。この度の地震による被害に心よりお見舞い申し上げます。
陽ざしが強くなってきましたが、風は、爽やかで気持ちの良い季節となりました。
この時季になると、「薫風自南来」の禅語を思います。
風薫る5月、爽やかな風が南から吹いてくる。
茶席でも、5月の初風炉に掛けられることが多い禅語です。
この時季、京都建仁寺・両足院でもお軸が掛けられていたのを見たことがあります。
禅語の解釈は、奥が深く、人それぞれなので、理解するのは難しいものです。
ただ爽やかな風の事を言っているのではなく、風の通り道・その雰囲気に深い意味があるように思います。
私がシンプルに感じる解釈は、「南から吹く、爽やかな風のように」流れていきたいな。
という事です。
九州地方に、一日も早く、穏やかな風が吹くことを祈ります。
20160419 はが ゆうこ
薫風が吹く前の桜の花びら。
街が桃色から若草色に流れていきます。
花びらや若葉の一枚一枚が愛らしく見えます。